ブラックボックス展の追記

ブラックボックス展と痴漢の話 先日ブラックボックス展について書いたけれど、気になる記事をいくつか見たので追記します。 ブラックボックス展の感想を見るに酷評とかじゃなく、問題になりそうなものがいくつかあった。 「何もないじゃねーか、クソが」系の…

【行ってみた】ブラックボックス展 ー感想と考察ー

どんな展示? twitterで有名な「サザエbot」の中の人、「なかのひとよ」氏による展示会。「展示内容を口外してはならない」という規則に同意した人だけが見ることができるその展示会は、「何やらとてつもない展示である」として話題になって行った… 内容と感…

軍事大国ロシア 新たなる世界戦略と行動原理 著:小泉悠

どんな本? 冷戦終結後の世界情勢の中で、ロシアがクローズアップされる出来事が増えている。ロシアのプーチン大統領は、世界でもっとも影響力のある人物に選ばれた他、クリミア半島の併合、最近ではシリア空爆など、多極化する世界の中でロシアの存在感が増…

【行ってみた】クエイ兄弟 ファントムミュージアム

どんな展示? 悪魔的、幻想的、と言われる映像作品「クロコダイル・ストリート」などで有名な芸術家クエイ兄弟。 その学生時代のドローイングから、映像作品、そして、クエイ兄弟が手がけた舞台芸術やインスタレーションまでを網羅した、アジア初の本格的回…

玩具修理者 著:小林泰三

日本ホラー小説大賞短編賞受賞作「玩具修理者」そして、「酔歩する男」の二作品を収録 あらすじ 「玩具修理者」 男と女が喫茶店で話している。女はいつもサングラスをかけており、男がその理由を聞く。女は事故に遭い、そのためサングラスが必要になった、と…

【感想・ネタバレ】ドント・ブリーズ

どんな映画? 空き巣を繰り返すロッキー、アレックス、マニーの若者3人組がイラク戦争退役軍人の家に強盗に入る。相手は盲目の元軍人、強盗はすぐに終わるはずだったのだが… 驚異的な聴力と戦闘力を持つ軍人から逃げたければ息をする音すら消さなければなら…

【感想】人類遺産

どんな映画? ロングランヒットとなった「いのちの食べ方」などのドキュメンタリー映画監督、ニコラウス・ゲイハルター氏の作品。人間の手によって作られ、利用され、そして放置されて朽ちてゆく廃墟に焦点を当てた作品。 『眠れぬ夜の仕事図鑑』などのニコ…

【感想・レビュー】映画:虐殺器官

ー人間は見たいものだけしか見えないようにできているんだーー私たちの世界には指一本触れさせないー どんな映画? ガンにより、若くして亡くなったSF作家、伊藤計劃のデビュー作「虐殺器官」をアニメ化した作品。サラエボが手製の核爆弾で消滅した後、先進…

【感想・レビュー】カレ・ブラン

どんな映画? 管理社会、人肉食、「家畜」と「社畜」…勝者は「社畜」となり、敗者は「家畜」となるディストピア世界を描いたフランス映画 映画『カレ・ブラン』予告編 あらすじ 主人公フィリップの母は、人肉加工会社に勤めていたが、「心を隠しなさい」と言…

【ネタバレ・感想】映画「プラトーン」

どんな映画? 延々と続くゲリラ戦、高温多湿な環境で消耗する部隊、部隊内部での争いや、民間人殺害、レイプなど、ベトナム戦争に参加した兵士は何を見たのか? 実際に従軍したオリバー・ストーン監督が、脚本、監督し、ベトナム戦争の世界を描く。 プラトー…

「反戦・脱原発リベラル」はなぜ敗北するのか (ちくま新書) 著:浅羽通明

構成 第二次安倍政権下で、集団的自衛権の行使を認める安保関連法案が成立し、東日本大震災以降、停止していた原子力発電が再稼働、また、原発輸出などの原発推進政策がとられるようになった。 そして、これらの動きに対して反対する運動、例えば、大学生、…

プラハの墓地 著:ウンベルト・エーコ 訳:橋本勝雄 (海外文学セレクション)

構成 イタリア統一、パリコミューン、ドレフュス事件、そして、ナチスによるホロコーストの根拠とされた史上最悪の偽書、「シオン賢者の議定書」これら、ヨーロッパの歴史を動かした事件の裏に、一人の文書偽造家がいたとしたら… 「バラの名前」で知られる作…

【感想・レビュー】エリジウム

どんな映画? 「第九地区」で有名になった、ニール・ブロムカンプ監督のSF映画。人類がスペースコロニー「エリジウム」に住む富裕層と、荒廃した地球に住む人に分かれた未来を舞台にした映画。 映画『エリジウム』第1弾予告編 映画の内容 人口増加により環境…

【行ってみた】デザイン解剖展 身近なものから世界を見る方法

どんな展示? 私たちの身の回りには様々な商品があります。ですが、そのデザインについて深く考えた事はありますか? デザイン解剖展では、商品の時代背景から、書体や仕組み、形のデザイン、そして、その商品を構成する原材料に至るまでをまるで「解剖」す…

標的は11人 モサド暗殺チームの記録 著:ジョージ・ジョナス 訳:新庄哲夫 (新潮文庫)

あらすじ ミュンヘンオリンピック開催中の1972年9月5日、西ドイツのミュンヘンで、「黒い9月」というテロ組織によりイスラエルのオリンピック選手団が人質にとられる、というテロ事件が発生した。西ドイツ政府は対テロ作戦を実行するものの、整わない装備や…

【行ってみた】開館30周年記念特別展「昭和レトロ家電-増田健一コレクション-」 足立区立郷土博物館

どんな展示? 戦後の復興から、三種の神器、と呼ばれた「白黒テレビ」「冷蔵庫」「洗濯機」が売られ始めた昭和30年代。 足立区立郷土博物館の開館30周年を記念して「家電」が一般家庭に普及し始めた頃のレトロ家電を中心とする、昭和家電コレクター増田健一…

完全教祖マニュアル(ちくま新書) 著:架神恭介 辰巳一世 

構成 宗教の教祖とは、「お金をもらって人をハッピーにさせる仕事である」 大工の息子や商人のような一般人でも、教祖になれば、お金がもらえて、尊敬されて、さらに歴史に残る可能性も! 「宗教」について書かれた本はたくさんあっても、これまで「教祖にな…

右翼と左翼 著:浅羽通明 (幻冬舎新書)

構成 政治的な対立軸を表す表現の「右翼」と「左翼」という言葉。政治を語る上で、当たり前のように語られている言葉ですが、少し深く考えてみると、よくわからなくなる対立概念ではないでしょうか? 日本の共産党など左翼は平和主義を訴えていますが、なら…

【行ってみた】驚きの明治工芸 東京芸術大学大学博物館

どんな展示? 江戸幕府の統治により、安定した江戸時代の日本ではいわゆる「職人の技」が継承、洗練されていたが、江戸時代の終わり、そして明治時代になると、職人は大名や幕府の後ろ盾を失ってしまう。 しかし、江戸時代の終わりや明治時代になると日本の…

ウォー・デイ 著:W・ストリーパー、J・W・クネトカ 新潮文庫

構成 1988年10月27日に、ソ連がアメリカを核攻撃し、アメリカが反撃、米ソ核戦争が発生する。しかし、その戦争は、ヨーロッパで結ばれていた秘密協定の影響もあり、全面核戦争にはならずに終結する。 1988年10月27日、通称「戦争の日(ウォーデイ)」にニュ…

【行ってみた】建築倉庫 建築模型ミュージアム

どんな展示? 建築家が設計の前に製作する建築模型。各設計事務所ごと、目的ごとに、製作方法や材料も違っているようです。この建築倉庫は、1/100建築模型用添景セットで有名な寺田模型の本社ビルに開設された日本発の建築模型の保管を行うミュージアムです…

面白くて眠れなくなる植物学 著:稲垣栄洋

構成 生物学の中の一分野である、植物学。無味乾燥で面白くないイメージのある植物学ですが、実際はとても面白いのです。そんな、「面白くて眠れなくなる」植物学の知識集。 ページ数は、約200ページ。難易度は、高校で生物を選択した人なら、「知ってる」と…

闇(ダーク)ネットの住人たち デジタル裏世界の内幕 著:ジェイミー・バートレット 訳:星水祐

構成 google や yahoo, facebook, twitter, youtube,amazon etc... 皆が当たり前のように使っているインターネットの世界、そこは自由で、匿名性があり、なりたいものになれ、自分のしたいことができる、見つけられる世界だ。 しかし、その世界の裏側には、…

【行ってみた】ルーヴル美術館特別展 「ルーヴルNo.9 ~漫画、9番目の芸術~」

先日、東京、六本木の森アーツセンターギャラリーにて開催されていた、ルーブル美術館特別展「ルーブルNo.9 ~漫画、9番目の芸術という展覧会に行ってきました。 混み具合は? 実際の混雑具合は、そうでもない。5分待ち、とのことだったが、わりとスムーズに…

【ネタバレあり・感想】帰ってきたヒトラー

どんな映画 第二次世界大戦で死んだはずのあの男、アドルフ・ヒトラーが現代によみがえる。現代によみがえったヒトラーは、新聞やネット(wikipediaも)を使い現代の知識を得ていく。そんなヒトラーは、超絶リアルなヒトラーのモノマネ芸人である、と誤解さ…

戦争は女の顔をしていない 著:スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ 訳:三浦みどり 岩波現代文庫

構成 第二次世界大戦、ソ連では100万人を超える女性が従軍し、軍医や看護婦のみならず、狙撃手やパイロットなどとして、武器を取り、戦地へと向かった。しかし、戦後はその女性たちは世間から白い目で見られ、その戦争体験が語られることもなかった。 そんな…

8月の砲声(上) 著:バーバラ・W・タックマン 訳:山室まりあ ちくま学芸文庫

構成 第一次世界大戦開始前から、マルヌの戦いが起こるまでの間、ドイツやフランス、ロシア、ベルギーなど、各国の首脳部は、何を考え、どのように戦争を起こす、または回避しようとしていたか、について書かれたドキュメンタリーの上巻。 1963年に、ピュー…

変身・断食芸人 著:フランツ・カフカ 訳:山下肇 岩波書店

「ある朝、グレゴール・ザムザがなにか胸騒ぎのする夢から覚めると、ベットのなかの自分が一匹のばかでかい毒虫に変ってしまっているのに気がついた」(変身 冒頭) 構成 冒頭の一文が、あまりにも有名な作品「変身」と、短編「断食芸人」の二作品が収録され…

【ミリタリー選書38】各国陸軍の教範を読む 著:田村尚也

-戦勝の獲得を確実ならしむる手段は、重点方面に兵力資材を集結して、該方面に決定的優勢を占むるにあり-(ソ連軍教範より 本書 P.35) -卓越せる指揮と軍隊の優越せる戦闘能力とは戦勝の基礎なり- (ドイツ軍教範より 本書 P.32) -訓練精到にして必勝の信念…

鋼鉄はいかに鍛えられたか 著:N.オストロフスキー

死に立ち向かって進む人間だけが、あんなに情熱を込めて歌えるのだ。(上巻 P.276) 構成 岩波文庫から発行、上下巻の2冊に分かれており、合計600ページぐらい。翻訳も読みやすいですが、人物名が複雑で、登場人物も多いため、人物の把握には苦労します。特に…

チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷 著:塩野七生

構成 1475年生まれ、そして、1507年に、わずか、31歳で死亡する、イタリアの軍人にして、政治家、「君主論」を記した、ニコロ・マキャベリが、「理想の君主」とした、チェーザレ・ボルジアの生涯について書かれた歴史小説。様々な地名が出てくるが、冒頭に、…

バンクシー・ダズ・ニューヨーク

どんな映画? バンクシー、と呼ばれる、世界的に有名な、正体不明のグラフィティ(落書き)アーティストが、ニューヨークを訪れ、10月1日から、一ヶ月間、毎日、ニューヨークのどこかに自らの作品を残すことを宣言する。 バンクシーは毎日、ウェブサイトに作…

シティ・サバイバル 都市生活者の生き残りテクニック 著:ブルース・バウアリー

構成 もし、都市を大災害が襲ったら、私たちは、何に気をつけなければならないのだろうか。都市には、パニックや暴動など、都市特有の危険もあるに違いない、そんな、都市特有の危険から、どう身を守れば良いのだろうか。本書は、そんな都市生活者のためのサ…

自律訓練法の実際 -心身の健康のためにー 佐々木雄二 著

構成 自律訓練法や、催眠を使った治療の簡単な歴史から、自律訓練法の具体的な練習方法まで、書かれている本であり、自律訓練法を習得したい人には良い本だろう。心理学の詳しい知識が無くても読むことができる。 第一章から、第五章までに、自律訓練法の具…