書評:フィクション

玩具修理者 著:小林泰三

日本ホラー小説大賞短編賞受賞作「玩具修理者」そして、「酔歩する男」の二作品を収録 あらすじ 「玩具修理者」 男と女が喫茶店で話している。女はいつもサングラスをかけており、男がその理由を聞く。女は事故に遭い、そのためサングラスが必要になった、と…

プラハの墓地 著:ウンベルト・エーコ 訳:橋本勝雄 (海外文学セレクション)

構成 イタリア統一、パリコミューン、ドレフュス事件、そして、ナチスによるホロコーストの根拠とされた史上最悪の偽書、「シオン賢者の議定書」これら、ヨーロッパの歴史を動かした事件の裏に、一人の文書偽造家がいたとしたら… 「バラの名前」で知られる作…

ウォー・デイ 著:W・ストリーパー、J・W・クネトカ 新潮文庫

構成 1988年10月27日に、ソ連がアメリカを核攻撃し、アメリカが反撃、米ソ核戦争が発生する。しかし、その戦争は、ヨーロッパで結ばれていた秘密協定の影響もあり、全面核戦争にはならずに終結する。 1988年10月27日、通称「戦争の日(ウォーデイ)」にニュ…

変身・断食芸人 著:フランツ・カフカ 訳:山下肇 岩波書店

「ある朝、グレゴール・ザムザがなにか胸騒ぎのする夢から覚めると、ベットのなかの自分が一匹のばかでかい毒虫に変ってしまっているのに気がついた」(変身 冒頭) 構成 冒頭の一文が、あまりにも有名な作品「変身」と、短編「断食芸人」の二作品が収録され…

鋼鉄はいかに鍛えられたか 著:N.オストロフスキー

死に立ち向かって進む人間だけが、あんなに情熱を込めて歌えるのだ。(上巻 P.276) 構成 岩波文庫から発行、上下巻の2冊に分かれており、合計600ページぐらい。翻訳も読みやすいですが、人物名が複雑で、登場人物も多いため、人物の把握には苦労します。特に…

チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷 著:塩野七生

構成 1475年生まれ、そして、1507年に、わずか、31歳で死亡する、イタリアの軍人にして、政治家、「君主論」を記した、ニコロ・マキャベリが、「理想の君主」とした、チェーザレ・ボルジアの生涯について書かれた歴史小説。様々な地名が出てくるが、冒頭に、…