ブラックボックス展の追記

ブラックボックス展と痴漢の話

 先日ブラックボックス展について書いたけれど、気になる記事をいくつか見たので追記します。
 ブラックボックス展の感想を見るに酷評とかじゃなく、問題になりそうなものがいくつかあった。
 「何もないじゃねーか、クソが」系のもの、展示会の意味がわからなかったひとの感想はまあしょうがない。
 私も、「理解できねーよ、ぶっちゃけ眠い」という感想しか出てこない展示会に行ったことあるし。(ちなみにその芸術家は有名で評価もしっかりしている方なので、私の見る目がないだけです。)
 だけれども、痴漢があった、それも結構多数、というのは展示会の意味以前の問題だ。まず、ブラックボックス展の暗闇を利用して痴漢をしよう、と考えた人がいたのはびっくりした。
 私が思うのは、この騒動は防げたし、こうなることを予想して対策するべきものだったと思うけど、まず大事なのは、「痴漢したやつが一番悪い」という原則。
 私はサザエbotの中の人の人格や人柄については何も知らない。
 なので、私は、なかのひとよ氏が痴漢を誘発させるためにこの展示会を開催したとは思っていない。
 ただ、私が、実際あの展示会を見に行った時に(暗闇だから手を伸ばして歩くわけだけれど)これは人に触ってしまうのではないか? という疑念を抱いたのは確か。(代わりに壁に手を触れて、前には手を出さないことにした。)
 そして、暗室前のスペースで「胸を触られた(手が当たった?)?」みたいなことも聞いた。
 今回の痴漢騒動について、これは防げたであろうし、防がなければならないものだったと思う。
 例えば、暗視式の監視カメラをつけたところで展示会の内容、持つ意味になんら変化はないのだから。
 私は自分の持つ価値観を揺さぶり、当たり前を破壊する現代アートが大好きだ。
しかし、現代アートが一人の人間の人生を破壊するものであってはならない。