書評:フィクション
前回は「核戦争版ワールド・ウォーZ」ことウォーデイでした。 the-level-seven.hatenablog.com どんな本? 総評 好み度★★★★★やりすぎ核シェルター度★★★★★ 地下5000フィート(1.5キロ)という場所にある500年生活できる巨大シェルターという時点ですでに面白…
前回はこちら the-level-seven.hatenablog.com どんな本? 総評 好み度★★★★★リアル度★★★★★ 作家2人が核戦争後のアメリカを旅行しながら、各地の人々へのインタビューや噂、戦後の政府資料や世論調査などのデータを集めて「核戦争後のアメリカ」の姿を描くド…
さて、今回も核戦争小説をゆっくり紹介してゆくよ。(違う)あ、でも紹介動画とか作って見たいかも。 前回は筒井康隆「霊長類 南へ」でした。 the-level-seven.hatenablog.comそのうち、各小説を2~3行ぐらいで紹介したページも作りたいですね。 どんな本? …
さて、いつまで続くか「核戦争小説を読もう」。第1回目は社会派推理小説作家の異色作、松本清張「神と野獣の日」 the-level-seven.hatenablog.com第2回目はパンジャンドラムの人こと、ネヴィルシュート「渚にて」 the-level-seven.hatenablog.com第3回目は、…
全面核戦争・人類滅亡… それは来るべき未来なのか? 核戦争小説を読もう第2回です。 第1回目は松本清張「神と野獣の日」でした。 the-level-seven.hatenablog.com 第2回目はネヴィル・シュート「渚にて」です。 先に総評を(個人的な)好み度★★★★☆死ぬ前に何…
世紀末(ヒャッハー)や人類滅亡、ポストアポカリプスと絡めて語られる「核戦争」を扱った小説を読みます。様々な視点、方法で描かれているため、短編小説まではカバーしきれず、「核戦争の危機!」までは扱わないつもり。(核戦争が起きて、かつ、それがメ…
どんな本? ハードロマンと呼ばれる作風で知られる西村寿行氏の動物パニック小説。動物が群れをなして東へと移動するという現象が起こる中、山梨県山中でドブネズミが大発生する。家畜や動物を襲うドブネズミの大群はついに街を襲う… 内容と感想 動物パニッ…
どんな本? 小川一水氏によるSFシリーズ。2009年の「天冥の標I メニーメニーシープ」から、2019年の「天冥の標X 青葉よ、豊かなれ」まで、10巻17冊の大作SFシリーズです。 内容と感想は? 10巻17冊という大作ながら、時代もほぼ現代から宇宙軍が飛び回る時代…
どんな本? 表紙と題名のインパクトが強烈なこの本は、クライヴ・バーカーによるホラー短編集「血の本」シリーズの1冊です。表題作「ミッドナイト・ミートトレイン」を含む5作品が収録されています。 内容と感想は? 感想は、ものすごく怖いホラーや読んでら…
どんな本? 人間とは全く違う生命体である「ガ」はガの一族を攻撃した「影」を追って地球へやってくるが、その時に航空機と衝突、墜落させてしまう。地球に降り立ったガは、地球上での生命維持の為に墜落した航空機に乗っていた会社員、諸星隼人の体を借りる…
日本ホラー小説大賞短編賞受賞作「玩具修理者」そして、「酔歩する男」の二作品を収録 あらすじ 「玩具修理者」 男と女が喫茶店で話している。女はいつもサングラスをかけており、男がその理由を聞く。女は事故に遭い、そのためサングラスが必要になった、と…
構成 イタリア統一、パリコミューン、ドレフュス事件、そして、ナチスによるホロコーストの根拠とされた史上最悪の偽書、「シオン賢者の議定書」これら、ヨーロッパの歴史を動かした事件の裏に、一人の文書偽造家がいたとしたら… 「バラの名前」で知られる作…
構成 1988年10月27日に、ソ連がアメリカを核攻撃し、アメリカが反撃、米ソ核戦争が発生する。しかし、その戦争は、ヨーロッパで結ばれていた秘密協定の影響もあり、全面核戦争にはならずに終結する。 1988年10月27日、通称「戦争の日(ウォーデイ)」にニュ…
「ある朝、グレゴール・ザムザがなにか胸騒ぎのする夢から覚めると、ベットのなかの自分が一匹のばかでかい毒虫に変ってしまっているのに気がついた」(変身 冒頭) 構成 冒頭の一文が、あまりにも有名な作品「変身」と、短編「断食芸人」の二作品が収録され…
死に立ち向かって進む人間だけが、あんなに情熱を込めて歌えるのだ。(上巻 P.276) 構成 岩波文庫から発行、上下巻の2冊に分かれており、合計600ページぐらい。翻訳も読みやすいですが、人物名が複雑で、登場人物も多いため、人物の把握には苦労します。特に…
構成 1475年生まれ、そして、1507年に、わずか、31歳で死亡する、イタリアの軍人にして、政治家、「君主論」を記した、ニコロ・マキャベリが、「理想の君主」とした、チェーザレ・ボルジアの生涯について書かれた歴史小説。様々な地名が出てくるが、冒頭に、…