2017-01-01から1年間の記事一覧

【感想】ジョン・ウィック チャプター2

どんな映画? マトリックスなどで有名なキアヌ・リーブスが伝説の殺し屋「ジョン・ウィック」を演じて大ヒットしたアクション映画「ジョン・ウィック」の続編。 映画の内容 逃げるバイクとそれを追うジョンの車。冒頭からのカーチェイスの末、バイクの男を殺…

ブラックボックス展の追記

ブラックボックス展と痴漢の話 先日ブラックボックス展について書いたけれど、気になる記事をいくつか見たので追記します。 ブラックボックス展の感想を見るに酷評とかじゃなく、問題になりそうなものがいくつかあった。 「何もないじゃねーか、クソが」系の…

【行ってみた】ブラックボックス展 ー感想と考察ー

どんな展示? twitterで有名な「サザエbot」の中の人、「なかのひとよ」氏による展示会。「展示内容を口外してはならない」という規則に同意した人だけが見ることができるその展示会は、「何やらとてつもない展示である」として話題になって行った… 内容と感…

軍事大国ロシア 新たなる世界戦略と行動原理 著:小泉悠

どんな本? 冷戦終結後の世界情勢の中で、ロシアがクローズアップされる出来事が増えている。ロシアのプーチン大統領は、世界でもっとも影響力のある人物に選ばれた他、クリミア半島の併合、最近ではシリア空爆など、多極化する世界の中でロシアの存在感が増…

【行ってみた】クエイ兄弟 ファントムミュージアム

どんな展示? 悪魔的、幻想的、と言われる映像作品「クロコダイル・ストリート」などで有名な芸術家クエイ兄弟。 その学生時代のドローイングから、映像作品、そして、クエイ兄弟が手がけた舞台芸術やインスタレーションまでを網羅した、アジア初の本格的回…

玩具修理者 著:小林泰三

日本ホラー小説大賞短編賞受賞作「玩具修理者」そして、「酔歩する男」の二作品を収録 あらすじ 「玩具修理者」 男と女が喫茶店で話している。女はいつもサングラスをかけており、男がその理由を聞く。女は事故に遭い、そのためサングラスが必要になった、と…

【感想・ネタバレ】ドント・ブリーズ

どんな映画? 空き巣を繰り返すロッキー、アレックス、マニーの若者3人組がイラク戦争退役軍人の家に強盗に入る。相手は盲目の元軍人、強盗はすぐに終わるはずだったのだが… 驚異的な聴力と戦闘力を持つ軍人から逃げたければ息をする音すら消さなければなら…

【感想】人類遺産

どんな映画? ロングランヒットとなった「いのちの食べ方」などのドキュメンタリー映画監督、ニコラウス・ゲイハルター氏の作品。人間の手によって作られ、利用され、そして放置されて朽ちてゆく廃墟に焦点を当てた作品。 『眠れぬ夜の仕事図鑑』などのニコ…

【感想・レビュー】映画:虐殺器官

ー人間は見たいものだけしか見えないようにできているんだーー私たちの世界には指一本触れさせないー どんな映画? ガンにより、若くして亡くなったSF作家、伊藤計劃のデビュー作「虐殺器官」をアニメ化した作品。サラエボが手製の核爆弾で消滅した後、先進…

【感想・レビュー】カレ・ブラン

どんな映画? 管理社会、人肉食、「家畜」と「社畜」…勝者は「社畜」となり、敗者は「家畜」となるディストピア世界を描いたフランス映画 映画『カレ・ブラン』予告編 あらすじ 主人公フィリップの母は、人肉加工会社に勤めていたが、「心を隠しなさい」と言…

【ネタバレ・感想】映画「プラトーン」

どんな映画? 延々と続くゲリラ戦、高温多湿な環境で消耗する部隊、部隊内部での争いや、民間人殺害、レイプなど、ベトナム戦争に参加した兵士は何を見たのか? 実際に従軍したオリバー・ストーン監督が、脚本、監督し、ベトナム戦争の世界を描く。 プラトー…

「反戦・脱原発リベラル」はなぜ敗北するのか (ちくま新書) 著:浅羽通明

構成 第二次安倍政権下で、集団的自衛権の行使を認める安保関連法案が成立し、東日本大震災以降、停止していた原子力発電が再稼働、また、原発輸出などの原発推進政策がとられるようになった。 そして、これらの動きに対して反対する運動、例えば、大学生、…

プラハの墓地 著:ウンベルト・エーコ 訳:橋本勝雄 (海外文学セレクション)

構成 イタリア統一、パリコミューン、ドレフュス事件、そして、ナチスによるホロコーストの根拠とされた史上最悪の偽書、「シオン賢者の議定書」これら、ヨーロッパの歴史を動かした事件の裏に、一人の文書偽造家がいたとしたら… 「バラの名前」で知られる作…