【行ってみた】クエイ兄弟 ファントムミュージアム
どんな展示?
悪魔的、幻想的、と言われる映像作品「クロコダイル・ストリート」などで有名な芸術家クエイ兄弟。
その学生時代のドローイングから、映像作品、そして、クエイ兄弟が手がけた舞台芸術やインスタレーションまでを網羅した、アジア初の本格的回顧展。
開催場所は?
渋谷駅から少し歩いた所にある松濤美術館で開催。
2階と地下1階の展示スペースで展示が行われています。
内容と感想
松濤美術館に入館するとまず地下1階へ。
地下1階では鉛筆で書かれた絵や兄弟が製作した架空の映画ポスターなどクエイ兄弟のドローイングを見ることができる。そのほかにもクエイ兄弟に大きな影響を与えたとされるポーランドのポスター展で展示されていたポスターが参考出品されているなど、クエイ兄弟の作品だけでなく、彼らに影響を当てた作品も見ることができる。作品は全般的に暗めで、「怖い絵・不安になる絵を貼ってけ」系の掲示板で見そうな感じがする。路上に立ち、遠くの路面電車を見る人や、ゴールの前に立ち、ペナルティーキックを待つ人など、不思議で幻想的ながら不安を感じるような作品が多かった。
次は美術館2階の展示室へ。
2階ではクエイ兄弟の映像作品や撮影に使用したセットが展示されている。
展示会ポスターの写真として使われている「ストリート・オブ・クロコダイル」の一場面もある。映像作品としては「ストリート・オブ・クロコダイル」の一部など短編作品を中心に数作品の映像を見ることができる。作品の雰囲気としては何よりも「幻想的」。ヤン・シュヴァンクマイエルが好きな人ならきっと見入ってしまうはずだ。最後の展示はクエイ兄弟のインスタレーションや舞台作品などが写真で紹介されているものであった。
あと、関係ないけどこの美術館について。
この美術館は地上2階、地下2階建になっているらしく、建物はドーナツ型、中央は地下2階から最上階まで吹き抜けになっており噴水のある池があった。内部は出入り口がアーチで仕切られていることもあり、「白い箱」というイメージの強い美術館とは少し違った面白い建築だった。
公式サイト
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